新心会・奥群馬探訪一泊旅行・リポート

 新心会の旅行というといつも感じることがあります。
 心臓の手術を受ける前の、あの重苦しく辛かった日々のことを思い起こすと、今こうやって元気に、同じ体験をした人々と一緒に旅をしているということが、とてつもない素晴らしいことに思えてくるのです。今回も、同じバスに乗り合わせた方たちの晴々とした顔を見渡しながらその思いに浸っていました。

 平成11年10月18日朝、総勢54名を乗せた奥群馬探訪のバスは、ほぼ定刻に松戸駅前を出ました。
 病院からは甲元先生、永野先生以下六階病棟の看護婦さんたちも参加、万一に備えて応急薬も十分に用意されました。また出発直前に、お忙しい中を天野先生が見送りに来て下さいました。とても温かい笑顔でした。


四万グランドホテル

鬼押し出しの展望(遠景は往時の犠牲者の祠)

奥四万ダムの湖の秋景

浅間火山博物館の前で
 

バスは関越道を一路北進、藤岡から信越道を経て、第1日目の目玉「鬼押出し」に着いたのは昼前でした。ここは浅間山の北斜面に広がる大溶岩流の跡で、1783年(天明3)の大噴火の時に噴き出してそのまま固まったものですが、その奇岩怪石の眺めも今や雑草や灌木に埋もれようとしていました。その一画にある浅間火山博物館を見学、館内のレストランで昼食の後、浅間山を背景に全員で記念写真におさまりました。



 そこを出てから、名勝の誉れ高い吾妻渓谷は車窓から見て過ぎ、さらに北上して旅程の最北端奥四万ダム湖まで足を延ばしました。そこまで来るとさすがに深山という感じで、かげり始めた午後の日の中、肌寒い山湖の眺望にそぞろ旅愁をかきたてられながら、今日の泊り「四万グランドホテル」にたどりつきました。ここで渋川から駆けつけた白水さんや、特別参加の循環器内科・児山、中下両先生も合流されました。



 ひろびろのんびりの温泉もさることながら、お目当ては何と言っても広間での大宴会です。今宵ばかりは大っぴらのアルコールがほろっと回り始めた頃、部屋別対抗の余興の始まり。最高齢八十七歳の大関さんには甲元先生から審査員特別賞が贈られました。終わってから、飲み足りない人たちが別室で二次会です。ここでは焼酎やウィスキーも“特別参加”。丁度タイミング良く天野先生から「変わりはないの?」と電話が入り、田中会長らがニコニコと“中間報告”をしました。先生の優しさが胸にしみます。


甲元先生

永野先生

児山先生

左から・高橋。山中。伊藤さん

中下先生

菅野さん

白水さんにも再会

及川(左)、出町さん
 

翌日はまず朝風呂にジャブン。朝食はパーティー方式のセルフサービスで、洋食・和食好みのままのメニューを自分で取ってきて食べるというやり方です。「ウワッ! 1人であんなに食べられるのかしら?」とびっくりするような豪傑もいて……。



 ホテル出発は9時頃。伊香保の温泉街を横目に見ながら通り抜け、まずは榛名湖畔で休憩しました。湖水に映る榛名山をバックに写真を撮ったり、観光馬車の馬に話しかけたり、それぞれにリラックスした時間を過ごしました。

 

盛り上がった大宴会

榛名湖の風景

カラオケのど自慢

湖畔の観光馬車

 次には地元の信仰を一身に集める水沢観音堂に参拝。干支にちなんだ十二体のお地蔵様も並んでいて、香煙に煙たそうでした。昼食は近くの老舗で名物の水沢うどん。きのこと山菜を揚げたでっかい天ぷらも出ましたが、その前にふるまわれた湯の花饅頭のせいで、とても全部は食べきれませんでした。


 満腹のお腹をさすりながらきのこ園に回りました。「きのこ狩り」というので山の中に入るのかと思いましたが、そこはきのこの人工栽培場で、棚のボトルの口に密生したシメジを手で掴みとるのです。いささか興趣を削がれましたが、でもまあ、いいお土産になり
ました。
 帰路は渋川から関越道に入り、同じ道を帰ります。渋川駅前で白水さんとバイバイ。この旅でまた色々な方とお話ができて本当に幸せでした。松戸に帰り着いたのは四時を少し回った頃で、街には気の早いネオンがもうまたたき始めていました。(高橋・喜)